部屋を出る。

heya.exblog.jp
ブログトップ

<   2011年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧


2011年 09月 22日

アートと建築、アートとコミュニティ

今週はロンドンでの滞在のまとめと、後期の授業準備などに追われています。合間に、ハル・フォスターが今月出した本(”The Art-Architecture Complex”)や、右に載せたコミュニティ・アートの本を少しずつ読んでいます(全然進みませんが)。ちなみにロンドンに滞在中、フォスターがちょうどロンドンのICAギャラリーに来ていて少しだけ話せる機会がありました(ちなみにその日は、長谷川祐子さんのバーミンガムで行った展示に関するスピーチも国際交流基金でありました)。

私も、昨年、内藤礼と西沢立衛による「豊島美術館」や、(フォスターも挙げているのですが)レンゾ・ピアノによる「関西国際空港」などを見て感じたことですが、アートと建築の境界線の溶融、あるいは融合が、近年、顕著に進んでいます。そこには”アート”の新しい社会的・経済的な位置づけが見える一方で、関係する事柄、論者が諸分野に渡る傾向が強いので、いまいち議論が進んでいない気がします。この部分は、アートプロジェクト、あるいはコミュニティアートも同様です。たとえば建築にせよ、コミュニティにせよ、特に都市計画や社会学の分野からの観察は重要でしょう。

そういう意味で、久しぶりにartscapeを見ていたら、地域とアートに関する興味深い対談記事を見つけたので載せておきます。芹沢高志さん、鷲田めるろさん、光岡寿郎さんによる対談です。

http://artscape.jp/dialogue-tour2010/10010771_3388.html

光岡さんのビルバオの事例のお話等、興味深いところです。それから、個人的には2000年以降の日本各地のアートシーンということでいえば、越後妻有/瀬戸内の与えた影響の話なども聞きたい気もしましたが、芹沢さんのAAFのお話など含め、アートに関連する実践・研究分野の方々の興味深い論点がいくつか出されていると思います。芹沢さんの「(アート)プロジェクト」についての話は、以前ART LAB OVAさんのところで遠藤水城さんとやらせていただいた対談の際に、少しお話ししてくださったときにも感じたのですが、日本で「アートプロジェクト」という言葉が一般化した過程を考えるうえでも、興味深い話だと思います。

アートの内在的な価値に関する話と同時に、「なぜアートか」という点も含めつつ、社会・経済・政治的な役割に関する議論をさらに深める必要を感じます。
[PR]

by KundM | 2011-09-22 08:07
2011年 09月 15日

ロンドン、鳥取

リニューアルしました。

しばらくロンドンに来ていました。冬に続き、今年2回目です。明日帰ります。

今回は、ロンドン大学バークベックカレッジ等にお世話になりながら、創造産業に関する研究をしていました。ロンドンやケンブリッジ、アムステルダムなどで、多くのアーティスト、研究者、企業関係者の方々らに会って、いろいろと貴重な話をお聞きできました。さまざまな得難い交流ができたように思います。本当にありがとうございました。

しかしながら、これまでイギリスに来ると、なぜか高い確率で、テロ、火山などの災害等にニアミスしてきました。今回は来る直前に滞在先近くで暴動が起きました。なんとか無事に帰りたいものです。


それから、すでに学科のHPにも出ていたので、もう書いてもよいかと思うのですが、もうすぐ現在の大阪大学から鳥取大学に主たる勤務先(本務校)が変わります。授業は、後期は「文化産業論」と「現代文化論」の2科目を担当します。

ちなみに来週は目黒区美術館学芸員でいらっしゃる石崎尚さんにお招きいただき、東洋美術学校で授業を一つ務めさせていただきます。よろしくお願いします。


ロンドンは、今週末には最低気温が2度になると天気予報が言っている位、ここのところとても寒かったです。ジャケットだけの防寒では厳しかった。しかし日本はまだかなり暑そうで、それはそれで今から怖ろしいです。
[PR]

by KundM | 2011-09-15 10:17